極艶恋~若頭は一途な愛を貫く~
アルバイトを辞めさせるどころか、三人増員し、シフトを組んで常時三人体制で店を回している。
赤字続きで月々の返済にどこまで持ちこたえられるかと不安に思っていた中での、大繁盛。
実にありがたく、テレビを視聴する時は桜テレビにチャンネルを合わせるよう、実乃里は心掛けている。
また来ると言ってくれた小春アナは、二度来店してくれた。
一度目は放送前のまだ空いている時に夫とふたりで来てくれて、貸切状態の店内でゆっくりとした夫婦の時間を過ごしてから帰っていった。
仲のいい素敵な夫婦であった。
二度目は放送後一週間ほどしてからで、ひとりで来店した彼女はテイクアウトでサンドイッチを購入してくれた。
『お店、はやってますね。なんだか私も嬉しいです。頑張ってください』
そう言ってくれたということは、ほとんど客の入らない店だと気づいて、心配してくれていたのだろう。
落ち着いた頃にまた夫婦で来るとも言っていたので、次の来店はしばらく先になると思われる。
小春アナがこの店でのロケを提案したわけではないのだろうけど、実乃里にとっては救世主のように感じられて、次回来店を密かに楽しみにしていた。
「店長、確認お願いします」
アルバイトの伊藤に声をかけられて、レジ前に立っている実乃里は後ろの調理台に振り向いた。
デザートプレートには、実乃里が昨日焼いてひと晩冷蔵庫で寝かせ、しっとりとさせたガトーショコラがのせられている。
赤字続きで月々の返済にどこまで持ちこたえられるかと不安に思っていた中での、大繁盛。
実にありがたく、テレビを視聴する時は桜テレビにチャンネルを合わせるよう、実乃里は心掛けている。
また来ると言ってくれた小春アナは、二度来店してくれた。
一度目は放送前のまだ空いている時に夫とふたりで来てくれて、貸切状態の店内でゆっくりとした夫婦の時間を過ごしてから帰っていった。
仲のいい素敵な夫婦であった。
二度目は放送後一週間ほどしてからで、ひとりで来店した彼女はテイクアウトでサンドイッチを購入してくれた。
『お店、はやってますね。なんだか私も嬉しいです。頑張ってください』
そう言ってくれたということは、ほとんど客の入らない店だと気づいて、心配してくれていたのだろう。
落ち着いた頃にまた夫婦で来るとも言っていたので、次の来店はしばらく先になると思われる。
小春アナがこの店でのロケを提案したわけではないのだろうけど、実乃里にとっては救世主のように感じられて、次回来店を密かに楽しみにしていた。
「店長、確認お願いします」
アルバイトの伊藤に声をかけられて、レジ前に立っている実乃里は後ろの調理台に振り向いた。
デザートプレートには、実乃里が昨日焼いてひと晩冷蔵庫で寝かせ、しっとりとさせたガトーショコラがのせられている。