同窓会〜あの日の恋をもう一度〜
着信音は、スマホの当初の設定のままにしているので全く可愛げのない普通のメロディーだ。
由美や職場の人達は、音楽配信サイトから自分が気に入っているアーティストの曲や流行りの曲をダウンロードして着信音に設定しているけれど、私はそこまでしようとは思わなかった。
日中は仕事で電話を取る事もないし、かかって来るのは田舎に居る両親や妹、職場関係者だけだし使用頻度が少ないせいだ。
私はスマホをバッグから取り出して通話画面に切り替えた。
「もしもし」
『もしもし、今下にいるんだけど、準備出来たら下りてきて』
「うん、今から出るね」
会話にしたら本当に短いものだ。
通話を終わらせると、私はスマホをバッグの中に入れ、チョコを入れた紙袋を一緒に掴むと部屋の電気を消して部屋を出た。玄関の鍵をかけてアパートの外階段を下りて行くと、車の外で坂本が待っていた。
先程は頬を突き刺すほど寒さで凍えていたのに、坂本がここにいると思っただけでその刺す痛みを感じないのは、私の顔が火照っている証拠だろう。外が暗くて良かったと思う。きっと赤面した私の顔に坂本も気付いているかも知れないけれど、そこは坂本も大人の対応でスルーしてくれている。
「迎えに来てくれてありがとう」
坂本も私に気付くと手を振ってくれた。
運転席からわざわざ助手席側に回ると、助手席のドアを開けてくれる。何処までもスマートな立ち居振る舞いに私は恐縮してしまう。
由美や職場の人達は、音楽配信サイトから自分が気に入っているアーティストの曲や流行りの曲をダウンロードして着信音に設定しているけれど、私はそこまでしようとは思わなかった。
日中は仕事で電話を取る事もないし、かかって来るのは田舎に居る両親や妹、職場関係者だけだし使用頻度が少ないせいだ。
私はスマホをバッグから取り出して通話画面に切り替えた。
「もしもし」
『もしもし、今下にいるんだけど、準備出来たら下りてきて』
「うん、今から出るね」
会話にしたら本当に短いものだ。
通話を終わらせると、私はスマホをバッグの中に入れ、チョコを入れた紙袋を一緒に掴むと部屋の電気を消して部屋を出た。玄関の鍵をかけてアパートの外階段を下りて行くと、車の外で坂本が待っていた。
先程は頬を突き刺すほど寒さで凍えていたのに、坂本がここにいると思っただけでその刺す痛みを感じないのは、私の顔が火照っている証拠だろう。外が暗くて良かったと思う。きっと赤面した私の顔に坂本も気付いているかも知れないけれど、そこは坂本も大人の対応でスルーしてくれている。
「迎えに来てくれてありがとう」
坂本も私に気付くと手を振ってくれた。
運転席からわざわざ助手席側に回ると、助手席のドアを開けてくれる。何処までもスマートな立ち居振る舞いに私は恐縮してしまう。