···離婚の意思


『サオリ、妊娠している君に
辛い思いをさせてすまなかった。
アミの事も、なんと説明したら
良いのか。』
と、言うと沙織は首をふりながら
『メイソン、心配しなくて
大丈夫だよ。
あなたが亜美ちゃんを
抱き締めているのを見て
ショックだった・・けど
私は、メイソンが亜美ちゃんと
いて幸せならそれでいいの。

私は、この子と共に
日本に帰ろうと思っているの
お義父さんやお義母さんに
中々、会わせてあげれないのは
申し訳ないけど。

すぐに二人の赤ちゃんが
できるだろうから心配ないよね。

だけどね、メイソン。

今度は、間違えないで
亜美ちゃんだけをきちんと
愛して、大切にしてね。

異国の地で、メイソンしか
頼る人がいないのだから。

さぁ、私は帰るわね。

今日は、メイソンの家に
泊まらせてね。
明日、離婚届けもらってくるね。
私の使ったもので悪いけど
私は、自分の服だけを
持ち出させて貰うから
後は、二人で話して決めて。』
と、言った。

メイソンは、首をふっていたが
沙織は、そのまま病室をでた。


ドアを閉めると
   ······涙が····流れた·······

泣くとメイソンが

   心配すると思い

メイソンの前では

    泣けなかった・・
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