···両親への謝罪


実家につくと
メイソンは、父と母に
深々と頭を下げて謝罪をした。

父も母も真剣に
メイソンの話を聞き・・・

メイソンは、もう一度
私とやり直したい事を
私に伝えていると話すと
父と母は、蒼空を見て
私を見て・・・
「メイソン君、
君の話しは良くわかった。
妻がいながら、他の女性を
抱き締めると言うのは
私には、理解できない部分では
あるけど。
一度だけの、ましてや、
あの一齣のことだけで
娘や孫に会わないで欲しい
関わらないで欲しい
とは、私も妻も思っていないよ。
私達は、娘と蒼空の幸せが
一番だからね。
蒼空にとって、君はかけがえのない
父親だと、わかるよ
蒼空の顔をみたら。」
と、父が言うと
メイソンは、ポタポタと涙を流しながら
父と母に頭を下げた。

沙織も両親の温かさに
やはり、涙が溢れ
蒼空は、オロオロとしていた。

そんな、蒼空を沙織の母が
抱き締めて
「パパとママは、蒼空の
パパとママで嬉しいって
泣いてるの。
蒼空、良かったね。」
と、言うと蒼空は
「僕もパパとママがいて良かった。
それから、
おじいちゃんとおばあちゃんがいて
嬉しい。」
と、言ってニコリと笑った。

メイソン、
私とあなたの子供は
とても優しくて自慢の子なのよ
と、沙織は心から思っていた。
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