隠れイケメンの王子様に恋しました
「誰にでもついて行くなんてしません!橋本さんには断ったけど強引に連れてかれそうになって…」

「…この間は見ず知らずの男に付いて行っただろ?」

むすっとする大宮さんになの葉もふつふつと怒りが沸く。

「なんでそのことを大宮さんが知ってるんですか?」

「…それは…」

気まずそうに目を伏せる大宮さんにふつふつと沸きあがる怒りを抑え静かに言った。

「見ず知らずの人なんかじゃありません…。あれは…、あれは大宮さんです。御影さんは大宮さん、あなたですよね?」

「…き、づいて…」

「なんで教えてくれなかったんですか?なんで家まで送って、…なんで、私にキスしたんですか!?」

目を見開き凝視する大宮さんに今まで溜まってた疑問をぶつけ怒り爆発!

「私はっ!好きでもない人とキスなんてしません!!」

涙をぼろぼろこぼし大宮さんを睨むと、大宮さんはぽかんとした顔をしている。

はっと今自分が言ったことを思い出して気が付いた。

今の、逆に言えば好きって言ってるようなもんじゃない!


恥ずかしくて顔を覆いなんてことを言ってしまったんだと震えた。

「…ごめん…嬉しいんだけど…」

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