魔女狩り

-17-


キリク達を襲ったのは火柱ではなく、投石器による攻撃だった。


余りにも巨大な岩石がキリク達を襲うのだった。




会話に気を取られていたキリクとゼノスには、既に投石から逃れる術はなく、その傍らにいるグレイオスは、その光景に目を瞑るしかなかった。












――… …… …… ………















…キリクに流れる時が止まった………















… … キリク… ………















… …天高く… ……















…鎗を… …突きあげるのです… …















…… …… ………――










その声がキリクを包むと同時に、キリクは時の流れに引き戻されるのだった。







そして、キリクは不確かな確信の下、高々と鎗を突き上げるのだった。




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