魔女狩り

-33-


国王は、グランティアの戦いのそれ以上の兵を従え、荒野を突き進んでいた。


それは、確かな魔女との戦いの為であり、自分の身を守る為の何よりの保証だった。


そして、そんな国王の動向は、荒野の盗賊の目に留まり、直ぐ様、砂漠の王へと伝えられるのだった。




砂漠の王グリレイオスは、遂に訪れた国王軍との戦いの時に、ダリウスと同じように大号令を掛けていた。


砂漠の民は、この日の為に、武器を揃え、多くの民を従えていた。


その軍下には、スサノ村の若者の姿もあった。


砂漠の民が、盗賊が、そして、国王の民が、その目の前の力に抵抗しようとしているのだった。


そして、国王軍襲来の報せはグレイオス達の元にも知らされるのだった。


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