魔女狩り

#2




サラは夢見をしていた。



夢見とは、未来を見通す力のことであり、これによりサラは、これから起こるであろうことを知ることが出来た。


しかし、決して、その未来が必ず訪れるという訳ではなかった。


サラは幾つにも分岐した未来の中の一つを見れるに過ぎなかったのだ。










そして、今回見たサラの夢…、










それは、燃え盛る炎と、逃げ惑う人々の姿だった。










緑に映えたその街は燃え…、










辺りには噴煙が立ち込めていた。










それが、どこなのかはわからない…。










ただ…、夢の片隅でサラを呼ぶ声が聞こえるのだった…。












愛しき兄…、グレイオスの呼ぶ声が…。










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