俺様課長のお気に入り
「陽菜ちゃんおはよう。
って、今日はまた朝一からイライラしてない?」

「聞いてくださいよぉ」

「おーどうした、どうした」

そう言って、頭をよしよししてくる夏美先輩。
やっぱり、先輩も私のことをちびっ子扱いしてるな。


「それがですね、さっき駅の改札を出た早々に、失礼男に遭遇しちゃったんです。で、なぜか日曜日にケイ君の散歩に同行するとか言い出したんですよ!?なんで、そうなったんだか……」

「あはは。陽菜ちゃんったら、岩崎さんに気に入られちゃったね」

「動物好きだかなんだか知らないですけど、そんなに触れ合いたいなら、動物園とか猫カフェにでも行けばいいんですよ!!」

「いいじゃない。散歩ぐらい同行させてあげれば」

「嫌です!」

「ケイ君は?岩崎さんのこと気に入ったんじゃないの?カフェで自分から寄っていったとか言ってたわよね?」

「うっ……それはその通りですけど。なぜか懐いてました……」

「じゃあ、いいじゃない。ケイ君共々遊んでもらっておいで」

「遊んでもらってって、夏美先輩まで私をちびっ子扱いしないでください!」

「あはは。ごめん、ごめん。陽菜ちゃんがかわいくってつい」

「つい、じゃないですよぉ」

「でもいいじゃない。男の人の方が、ダイナミックな遊びでケイ君を喜ばせてくれそうだし」

「そうかもしれませんけど……あぁ……だからって、なんでよりにもよって失礼男と行かなくちゃならないのか……」

そう肩を落とす私に、先輩はぽんぽんと頭を撫でて自席に向かった。


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