俺様課長のお気に入り
その翌日。
お昼過ぎ頃に、営業課に行っていた夏美先輩が、焦ったように私の方へ駆けてきた。
「陽菜ちゃん!!」
「な、なんですか?私何かミスでもしましたか?」
若干怯えつつ、尋ねた。
「陽菜ちゃん、陽菜ちゃんと同期の坂田君が付き合いだしたって本当?」
「えっ?なんのことですか?付き合ってなんかないですよ」
「なんか、噂になってるわよ。紅葉デートに行くとかって」
「な、なんでそのこと……」
「本当に行くの?」
「……はい。坂田君と付き合ってはいないですけど。坂田君が、ケイ君も一緒に紅葉を見に連れて行ってやるって。私に気分転換をさせたいって」
「陽菜ちゃん、それでいいの?岩崎さんのことはいいの?」
「いいも何も、坂田君と出かけるのに、岩崎さんの許可がいるわけじゃないですし……」
なんだか気まずくなって、言葉を濁して俯いた。
「おい、ちび陽菜!!」
突然、大好きな人の大きな声が聞こえて、肩が揺れた。
「お前は何を言ってるんだ?俺の許可がいるんだよ!ていうか、許可なんてするわけないだろ」
「い、岩崎さん!?」
「陽菜、ちょっと来い。吉田さん、少しの間こいつ借ります」
「ええ、どうぞ、どうぞ」
な、夏美先輩、勝手に貸し出さないで……
そんな嬉しそうな顔してないで助けてください……
要君は私の腕をつかんで、ずんずん歩き出した。
「岩崎さん、腕痛いです。どこに行くんですか?」
少しだけ手を緩めてくれたけど、放してくれるつもりはないらしい。
連行される私を、すれちがう人が何事かと見てくる。
「いいから、ついてこい」
久しぶりに要君に会えて、心が躍る。
でも、な、なんかすごく機嫌が悪そうで、わけがわからなくなった。
要君は空いていた会議室に私を押し込むと、ガチャリと鍵をかけてしまった。
お昼過ぎ頃に、営業課に行っていた夏美先輩が、焦ったように私の方へ駆けてきた。
「陽菜ちゃん!!」
「な、なんですか?私何かミスでもしましたか?」
若干怯えつつ、尋ねた。
「陽菜ちゃん、陽菜ちゃんと同期の坂田君が付き合いだしたって本当?」
「えっ?なんのことですか?付き合ってなんかないですよ」
「なんか、噂になってるわよ。紅葉デートに行くとかって」
「な、なんでそのこと……」
「本当に行くの?」
「……はい。坂田君と付き合ってはいないですけど。坂田君が、ケイ君も一緒に紅葉を見に連れて行ってやるって。私に気分転換をさせたいって」
「陽菜ちゃん、それでいいの?岩崎さんのことはいいの?」
「いいも何も、坂田君と出かけるのに、岩崎さんの許可がいるわけじゃないですし……」
なんだか気まずくなって、言葉を濁して俯いた。
「おい、ちび陽菜!!」
突然、大好きな人の大きな声が聞こえて、肩が揺れた。
「お前は何を言ってるんだ?俺の許可がいるんだよ!ていうか、許可なんてするわけないだろ」
「い、岩崎さん!?」
「陽菜、ちょっと来い。吉田さん、少しの間こいつ借ります」
「ええ、どうぞ、どうぞ」
な、夏美先輩、勝手に貸し出さないで……
そんな嬉しそうな顔してないで助けてください……
要君は私の腕をつかんで、ずんずん歩き出した。
「岩崎さん、腕痛いです。どこに行くんですか?」
少しだけ手を緩めてくれたけど、放してくれるつもりはないらしい。
連行される私を、すれちがう人が何事かと見てくる。
「いいから、ついてこい」
久しぶりに要君に会えて、心が躍る。
でも、な、なんかすごく機嫌が悪そうで、わけがわからなくなった。
要君は空いていた会議室に私を押し込むと、ガチャリと鍵をかけてしまった。