蜜愛婚~極上御曹司とのお見合い事情~
「ご入社おめでとうございます」
人事部の一室で配属先の通知を待つ私の元にやってきた彼の腕には、作業着一式。
「申し訳ありませんが、中途で入社いただいた白川さんには研修がありません。ホテルの仕事がどのようなものか、数カ月をかけて実地に学んでいただきます」
私の最初の仕事は客室清掃だという。彼は微笑を含んだ目で私の反応を見守っている。どうせ〝白川のお嬢さま〟は拒否するだろうと、高をくくっているに違いない。
「わかりました」
私は彼を見つめ返し、にっこりと微笑んだ。
こうなったら意地でもこのホテルに居座ってあげる。この男は知らないのだ。両親に内緒だったから履歴書にも書いていないけれど、私は学生時代に生花卸売市場でアルバイトをしていた。お望みならば掃除でもなんでもやって見せようではないか。
人事部の一室で配属先の通知を待つ私の元にやってきた彼の腕には、作業着一式。
「申し訳ありませんが、中途で入社いただいた白川さんには研修がありません。ホテルの仕事がどのようなものか、数カ月をかけて実地に学んでいただきます」
私の最初の仕事は客室清掃だという。彼は微笑を含んだ目で私の反応を見守っている。どうせ〝白川のお嬢さま〟は拒否するだろうと、高をくくっているに違いない。
「わかりました」
私は彼を見つめ返し、にっこりと微笑んだ。
こうなったら意地でもこのホテルに居座ってあげる。この男は知らないのだ。両親に内緒だったから履歴書にも書いていないけれど、私は学生時代に生花卸売市場でアルバイトをしていた。お望みならば掃除でもなんでもやって見せようではないか。