蜜愛婚~極上御曹司とのお見合い事情~
私が花を生ける間、蓮司さんは隣で眺めていたけれど、完成を見届けるとすぐに立ち上がった。
「俺はもうシャワー浴びて寝るけど、乃梨子も早めに寝ろよ」
廊下に出て行く背中を、口を尖らせて見送る。
もっと一緒にゆっくり過ごせると思っていたのに。せっかくリビングで帰りを待っていたのに。今日はいつもよりずっと丁寧にお肌のお手入れをしたのに……。
片づけを終えて自分の部屋に戻り、明かりを消してベッドに入る。先ほど一度うとうと寝たせいか、目が冴えて眠れない。蓮司さんと過ごす時間を今日はずっと待ち望んでいたから、不完全燃焼なのだ。
まんじりともせず暗がりを見つめていると、やがてバスルームから彼が出てくる音がして、それから彼の寝室のドアが閉まる音が聞こえた。
何分ぐらい経っただろう?
突如、私はむっくり起き上がった。
鉄は熱いうちに打て、って言うじゃないの。昨夜の熱が冷めないうちに、素直になろう。
枕を持ってベッドを降り、そっと廊下に出た。目指すはお向かいのドア。
これって、とんでもなくはしたないことなのだろうか?
でも恋愛の流儀を知らない私にはわからなかった。ネットの質問箱に常識を訊いてみる暇はない。とにかく思い立った勢いに任せないとなにも進みそうにないので、当たって砕けることにした。
「俺はもうシャワー浴びて寝るけど、乃梨子も早めに寝ろよ」
廊下に出て行く背中を、口を尖らせて見送る。
もっと一緒にゆっくり過ごせると思っていたのに。せっかくリビングで帰りを待っていたのに。今日はいつもよりずっと丁寧にお肌のお手入れをしたのに……。
片づけを終えて自分の部屋に戻り、明かりを消してベッドに入る。先ほど一度うとうと寝たせいか、目が冴えて眠れない。蓮司さんと過ごす時間を今日はずっと待ち望んでいたから、不完全燃焼なのだ。
まんじりともせず暗がりを見つめていると、やがてバスルームから彼が出てくる音がして、それから彼の寝室のドアが閉まる音が聞こえた。
何分ぐらい経っただろう?
突如、私はむっくり起き上がった。
鉄は熱いうちに打て、って言うじゃないの。昨夜の熱が冷めないうちに、素直になろう。
枕を持ってベッドを降り、そっと廊下に出た。目指すはお向かいのドア。
これって、とんでもなくはしたないことなのだろうか?
でも恋愛の流儀を知らない私にはわからなかった。ネットの質問箱に常識を訊いてみる暇はない。とにかく思い立った勢いに任せないとなにも進みそうにないので、当たって砕けることにした。