蜜愛婚~極上御曹司とのお見合い事情~
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私が橘部長に相談したのは、それから土日を挟んだ月曜日だった。梅雨入り前の五月とジューンブライドの六月は挙式の人気シーズンで、週末の営業企画部は全員フル回転で大忙しなのだ。
「橘部長、今お手すきでしたら少しお時間をいただいていいですか? 相談したいことがあるんです」
部長席の前に立ち声をかけると、橘部長は少し心配そうな表情を浮かべた。
「うん、今いいよ。どうしたの? 綾瀬さんのこと?」
その言葉に、言った本人の橘部長も言われた私も同時に苦笑した。
「いえ。ちょっと、家の事情なんですが」
「わかった。別室で聞くよ」
橘部長はプライバシーに配慮してそう言ってくれたものの、営業企画部にはオープンスペースの打ち合わせコーナーしかなく、同僚たちの耳が気になった。
「会議室エリアに移動しようか」
私が橘部長に相談したのは、それから土日を挟んだ月曜日だった。梅雨入り前の五月とジューンブライドの六月は挙式の人気シーズンで、週末の営業企画部は全員フル回転で大忙しなのだ。
「橘部長、今お手すきでしたら少しお時間をいただいていいですか? 相談したいことがあるんです」
部長席の前に立ち声をかけると、橘部長は少し心配そうな表情を浮かべた。
「うん、今いいよ。どうしたの? 綾瀬さんのこと?」
その言葉に、言った本人の橘部長も言われた私も同時に苦笑した。
「いえ。ちょっと、家の事情なんですが」
「わかった。別室で聞くよ」
橘部長はプライバシーに配慮してそう言ってくれたものの、営業企画部にはオープンスペースの打ち合わせコーナーしかなく、同僚たちの耳が気になった。
「会議室エリアに移動しようか」