蜜愛婚~極上御曹司とのお見合い事情~
「じゃあ合意だな」

「いや、今の〝わかりました〟はそういう意味じゃなくて」


 蓮司さんの手が私の手首を捕らえた。


「え? あの、ちょっ──」


 視線を合わせたまま、ゆっくりとソファーに押し倒される。お見合いの日の再現だ。でも日常生活の場で起きた今のほうがはるかに生々しかった。

 蓮司さんの目の奥に、あのときにはなかったなにかがちらちらと燃えているように見えた。それは少し仄暗く、それでいて強烈な引力を持っている。思わず目を奪われていると、彼は容赦なく次の攻撃を仕掛けてきた。


「俺が脱がせるか、自分で脱ぐか、好きなほうを選んでいい」


 逃げ道のない二択に目を見開く。


「選べるか?」


 私を見下ろす蓮司さんが意地悪く笑った。


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