MIYU~シングルマザー二十歳,もう一度恋します~
「それにね,クマさん達もきっと,『ハルちゃんと遊びたい』って言ってるよー」
ママが声色を変えて,「クマさん」っぽく言うと,春奈も大喜びした。
「クマさん?ハルたん,おうちにかえってクマさんたちとあそぶーっ」
テンション高くはしゃぐ我が子に,美優はうんうん,と頷いて目を細めた。
(この子は将来,絶対にいい子に育つわ)
片親の元で育ったにもかかわらず,この子は感受性豊かで,いつも母親や祖父母からの愛情を素直に受け入れてくれている。
だから,血の繋がらない父親ができたとしても,きっとひねくれずにまっすぐ育ってくれると思う。
何の確証もないけれど,美優はそう確信していた。
(だって,裕一さんが父親になってくれるんだもん)
彼は間違いなく,春奈に惜しみなく愛情を注いでくれるだろう。そして春奈も,それを素直に受け入れるに違いない。
三人ならきっと,いい親子関係が築ける。
美優は,可愛い我が子の手を引いて,家路を急いでいた。
****
家族四人での夕食が済み,母と二人で後片付けを終えると,美優はリビングで読書をすることにした。春奈は今,寝室で父に遊んでもらっている。例の「クマさん親子」と一緒に。
読むのはもちろん,今日買ってきた裕一の恋愛小説である。その中の一冊目の文庫本をビニール袋から引っぱり出していると……。
「あら?コレ,浜田裕一先生の出された本じゃないの。珍しいわね,あんたが恋愛小説読むなんて」
ママが声色を変えて,「クマさん」っぽく言うと,春奈も大喜びした。
「クマさん?ハルたん,おうちにかえってクマさんたちとあそぶーっ」
テンション高くはしゃぐ我が子に,美優はうんうん,と頷いて目を細めた。
(この子は将来,絶対にいい子に育つわ)
片親の元で育ったにもかかわらず,この子は感受性豊かで,いつも母親や祖父母からの愛情を素直に受け入れてくれている。
だから,血の繋がらない父親ができたとしても,きっとひねくれずにまっすぐ育ってくれると思う。
何の確証もないけれど,美優はそう確信していた。
(だって,裕一さんが父親になってくれるんだもん)
彼は間違いなく,春奈に惜しみなく愛情を注いでくれるだろう。そして春奈も,それを素直に受け入れるに違いない。
三人ならきっと,いい親子関係が築ける。
美優は,可愛い我が子の手を引いて,家路を急いでいた。
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家族四人での夕食が済み,母と二人で後片付けを終えると,美優はリビングで読書をすることにした。春奈は今,寝室で父に遊んでもらっている。例の「クマさん親子」と一緒に。
読むのはもちろん,今日買ってきた裕一の恋愛小説である。その中の一冊目の文庫本をビニール袋から引っぱり出していると……。
「あら?コレ,浜田裕一先生の出された本じゃないの。珍しいわね,あんたが恋愛小説読むなんて」