MIYU~シングルマザー二十歳,もう一度恋します~
『ん?』
まだ交際を始めたばかりで,図々しいだろうか?美優は少し渋ったけれど……。
「あの,母があなたのファンらしくて。図々しいお願いかもしれないんですけど,日曜日に会う時で構わないので,母宛てにサインをもらえないかな,と思って」
これも親孝行だ。母を喜ばせたくて,厚かましいのも自覚したうえで彼にお願いした。
……そしたら。
『うん,いいよ。美優の頼みだったら,喜んでサインくらい書くよ。お安い御用だって』
あっさりOKしてもらえた。恋人特権,恐るべし!ダメもとで言っただけなのに。
「ありがとうございます!いいんですか,ホントに?母も喜びます!」
思わず声が大きくなり,美優は「あ」と呟いて隣りで寝ている娘をそっと見遣った。
……大丈夫。春奈が目を覚ます気配はないようだ。
「すいません,裕一さん。そろそろ切りますね。お忙しい時に電話してゴメンナサイ」
『いやいや,わざわざ連絡ありがとね。ホントは春奈ちゃんの声も聴きたかったけど,眠ってるんじゃね。起こすのも忍びないし』
「ええ,そうですよね。お気遣いありがとうございます。それじゃ,日曜日に」
『うん,楽しみにしてるから。じゃ,おやすみ,美優』
「はい」と頷いて,美優は電話を切った。
まだ交際を始めたばかりで,図々しいだろうか?美優は少し渋ったけれど……。
「あの,母があなたのファンらしくて。図々しいお願いかもしれないんですけど,日曜日に会う時で構わないので,母宛てにサインをもらえないかな,と思って」
これも親孝行だ。母を喜ばせたくて,厚かましいのも自覚したうえで彼にお願いした。
……そしたら。
『うん,いいよ。美優の頼みだったら,喜んでサインくらい書くよ。お安い御用だって』
あっさりOKしてもらえた。恋人特権,恐るべし!ダメもとで言っただけなのに。
「ありがとうございます!いいんですか,ホントに?母も喜びます!」
思わず声が大きくなり,美優は「あ」と呟いて隣りで寝ている娘をそっと見遣った。
……大丈夫。春奈が目を覚ます気配はないようだ。
「すいません,裕一さん。そろそろ切りますね。お忙しい時に電話してゴメンナサイ」
『いやいや,わざわざ連絡ありがとね。ホントは春奈ちゃんの声も聴きたかったけど,眠ってるんじゃね。起こすのも忍びないし』
「ええ,そうですよね。お気遣いありがとうございます。それじゃ,日曜日に」
『うん,楽しみにしてるから。じゃ,おやすみ,美優』
「はい」と頷いて,美優は電話を切った。