MIYU~シングルマザー二十歳,もう一度恋します~
「こら,春奈っ!ダメでしょ!……ゴメンなさい,裕一さん」
娘をたしなめる美優を,彼は「まあまあ」と宥める。
「僕は大丈夫だから。でも,キチンと子供を叱れるっていうのはさ,いい母親だってことだよ。――じゃ,お二人さん。そろそろ行こっか。さ,乗って乗って」
裕一が車の後ろのドアを開ける。そこにあったものに,美優は感激した。
「チャイルドシート……。えっ,もしかして春奈のために,わざわざ付けてくれたんですか?こないだは,なかったのに」
「うん。小さい子を乗せる人の義務だから。……っていうのは建前で,もちろん春奈ちゃん専用だからね」
裕一は春奈をチャイルドシートに座らせ,シートベルトを留めてやった。
「美優は,今日は後ろ。お母さんだから,春奈ちゃんの隣りに乗ってあげて,ね?」
「はい」
――裕一が運転席に納まり,三人が乗った白のミニバンは走り出した。
後部座席から見える景色は,数日前に同じ車の助手席から見た景色とは違って見える。
「今日は道混んでるから,時間かかるかも。お母さんも春奈ちゃんも,眠かったら寝てていいからね」
「はあい。でもハルたん,ねむたくないよ。きのう,はやくネンネしたもん」
娘をたしなめる美優を,彼は「まあまあ」と宥める。
「僕は大丈夫だから。でも,キチンと子供を叱れるっていうのはさ,いい母親だってことだよ。――じゃ,お二人さん。そろそろ行こっか。さ,乗って乗って」
裕一が車の後ろのドアを開ける。そこにあったものに,美優は感激した。
「チャイルドシート……。えっ,もしかして春奈のために,わざわざ付けてくれたんですか?こないだは,なかったのに」
「うん。小さい子を乗せる人の義務だから。……っていうのは建前で,もちろん春奈ちゃん専用だからね」
裕一は春奈をチャイルドシートに座らせ,シートベルトを留めてやった。
「美優は,今日は後ろ。お母さんだから,春奈ちゃんの隣りに乗ってあげて,ね?」
「はい」
――裕一が運転席に納まり,三人が乗った白のミニバンは走り出した。
後部座席から見える景色は,数日前に同じ車の助手席から見た景色とは違って見える。
「今日は道混んでるから,時間かかるかも。お母さんも春奈ちゃんも,眠かったら寝てていいからね」
「はあい。でもハルたん,ねむたくないよ。きのう,はやくネンネしたもん」