過ぎた時間は違っても
でもなー。俺も唯織に思いを寄せている一人だからなー。誰が惚れているのか教えて恋人になる協力でもされたら敵わないもんなー。

「俺の知っているだけで男子生徒の三分の一以上ですかねー。次の試験で上位に入れば半分行くんじゃないかって噂です」

「そんなに凄いのか!?」

驚くよな。俺も驚いたもん。だって普通に友達として仲良くなったら、話した事の無い生徒から話し掛けられるようになったんだぞ。しかも内容は唯織の事ばかり。恋人はいるのか、どこに住んでいるのか。好きな人や好きな物、嫌いな性格まで訊かれた。
もちろん、俺から言える事は何もない。さぁ?とかどうだろうねとか、曖昧な返事しか出来ていない。恋敵を増やすのが嫌だという気持ちもあるけど、本当に彼女の事は知らないんだ。
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