過ぎた時間は違っても
自分たちのせいで私が病気になった、成人するまで生きられないかもしれないと思っているから責められない事が理解できなくて責めてくれる人を探して。でも、どこを探しても周りにはいないから自分たちの二の舞を踏んでほしくなくて翔琉には冷たく接する。余命宣告される前に冷たかったように、もう一緒にいられる時間がないと分かっていても私を遠ざけたいと翔琉には演じるの。
今の高校だって私の見た目でも教師に目をつけられないような学校が無いか、両親が調べてくれたんだ。でも、私の通える範囲では校則が緩いとその分治安も悪い所が多かったみたい。柄の悪い生徒や態度の悪い教師がいるからと校則が厳しくても治安の良い高校を提案しようかと迷っていたそうだ。
本当にどこにも無いのかと私立の高校を見てみた時、今の高校を見つけたんだって。薦めた理由も、虐めを経験している私ならこの校則を破らないだろうと信じてくれたからだったらしい。
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