過ぎた時間は違っても
「俺はお前がいた世界を作った神とかいう奴だ。名前は無いから好きに呼んでくれ」

「神・・・様・・・?」

人間ではないと思ったけど神様と言われるのも胡散臭い。それに何で他の亡くなった人たちはいないの。三秒に一人は亡くなっているって話はやっぱり迷信だったのかな。
状況を掴めない私の頭を優しく撫でた男の人はいたずらに笑うと質問ばかりしてきた。私の住んでいた世界はどうだったとか、どこを改善した方が良いかとか。男の人が本当に神なのか疑っていた私は私が感じ取ったままに答えた。
例えば人間が高い知能を持ちすぎているせいで自然が亡くなってきていたり、上下関係をはっきりとさせる事に拘りすぎていたり。苦労していない人は本当にしていない事もあるから、悲しみと喜びが不平等だとも思った。
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