先生、好きって言って。
トントン
ふと、肩を叩かれた。
「っわ、古村さん。チアガールめっちゃ似合ってるじゃん。可愛すぎる。」
「っ神木くん!そ、そんな事ない…。」
「いやいや、本当に可愛い。古村さんにそろそろダンス始まるよって言いに来たんだけど、ポニーテールだしチアガールだし後ろ姿だけじゃ古村さんかどうか分からなかった。」
「あ!もうすぐ出番だった!教えてくれてありがとう。じゃあね!」
「え、あ、頑張ってね。」
「うん!」
私は急いで入場口まで行った。
しかし、このチアガールのスカート…
短すぎる。
着替えた時はとにかく先生が見たくて仕方がなかったけど、今更ながら恥ずかしいよこれ。
「あ、きたきた!古村さーん!こっちだよー!」
「ご、ごめんなさい、遅くなって。」
「大丈夫大丈夫!全然間に合ってるから!」
ほっ
よかった〜。
あ、ていうか、時計見てみたらあと5分時間がある。
ダンス、間違えないようにしないとな。
そしてリーダーの子が皆にボンボンを配った。
「はいどうぞ、古村さん。」
「あ、ありがとう。」
みんなで頑張って作ったボンボン。
何だか愛おしく見える。