先生、好きって言って。






トントン





ふと、肩を叩かれた。





「っわ、古村さん。チアガールめっちゃ似合ってるじゃん。可愛すぎる。」




「っ神木くん!そ、そんな事ない…。」




「いやいや、本当に可愛い。古村さんにそろそろダンス始まるよって言いに来たんだけど、ポニーテールだしチアガールだし後ろ姿だけじゃ古村さんかどうか分からなかった。」




「あ!もうすぐ出番だった!教えてくれてありがとう。じゃあね!」




「え、あ、頑張ってね。」




「うん!」




私は急いで入場口まで行った。




しかし、このチアガールのスカート…




短すぎる。






着替えた時はとにかく先生が見たくて仕方がなかったけど、今更ながら恥ずかしいよこれ。





「あ、きたきた!古村さーん!こっちだよー!」



「ご、ごめんなさい、遅くなって。」



「大丈夫大丈夫!全然間に合ってるから!」




ほっ



よかった〜。




あ、ていうか、時計見てみたらあと5分時間がある。





ダンス、間違えないようにしないとな。




そしてリーダーの子が皆にボンボンを配った。





「はいどうぞ、古村さん。」



「あ、ありがとう。」




みんなで頑張って作ったボンボン。




何だか愛おしく見える。





< 94 / 180 >

この作品をシェア

pagetop