The Last -凶悪-
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中学に上がると、
様々な知恵を授けてくれた。
家事・料理や日曜大工は勿論、
薬の知識、税率や為替等の世の中の仕組み、
性も含めた人体の構造まで。
正直、いつ使うのかと思う事もあったけど、
学校で学ぶ授業より何倍も楽しくて面白くて、
自分の脳内に納められる知識は日を追うごとに増えていった。
「お、鯖の味噌煮作ったのか!?
凄いなぁ・・料理の天才だなミライは。」
例え失敗しても、
骨の一本まで残さず食べてくれた。
最初は美味しいと褒めてくれた後、
次からどうすればもっと良くなるかアドバイスをくれ・・・・・
「・・・ミライ。」
「うん?」
「どうした・・・?お腹空いたのか?」
「違うよ。鯖の味噌煮見てたら、
中学の時、初めて大失敗した料理の事を思い出してた。」
「・・・おぉ・・。
あれは不味かったなぁ。」
「その節はご迷惑をおかけしました。」
「ウハハ。大丈夫、
この病院の鯖はそれよりも不味いから。」
「そんな事言ってるとまた婦長さんに怒られるよ。」