The Last -凶悪-
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“ブー ブー”
「・・・はい。氷室です。」
<ミライさん・・私・・・。>
「マユちゃんお疲れ様。」
<今・・大丈夫ですか・・?>
「うん。ちょうどジョギングを終えて、
帰宅してる途中だから。」
<・・・・・・・・。>
「どうしたの?」
<今日・・初めてのお客様がつきました!>
「部長から聞いたよ。
デビューおめでとう。」
<ありがとうございます!!どうしてもミライさんにもちゃんと言いたくて・・。>
「【椎名ルミ】さんだっけ?」
<はい!・・ってなんで知ってるんですか?>
「・・俺も会った事があるからね・・。」
<え・・そうなんですか?
式場見学の時かなにかですか?>
「・・・・・・・・・そうだね。」
<私・・ルミさんと旦那様と、三人四脚ですっごいブライダル作りますね!!>
「・・・彼女は幸運だねぇ・・・。
マユちゃんのデビューにあたるなんて。」
<アハッ!松阪さんにも同じ事言われました。>
「・・・頑張ろうねマユちゃん。
彼女のブライダルが実現したら、
俺も精一杯頑張るよ。」
<ありがとうございます!
・・・・・あのミライさん・・。>
「うん?」
<もし・・・もし・・
もしご迷惑じゃなかったら・・。>
「・・・・・・・・・・・・。」
<また電話してもいいですか?>
「・・最近なかなか職場で会えないからね。
うん、いつでも掛けて。俺も久し振りにマユちゃんと話せて嬉しいよ。」
<・・・(ToT)・・>
「ちょっと・・・・
なんでこのタイミングで泣くの?」
<だって・・・!>
「あ、ごめんマユちゃん。家着いたから今日の所は電話切ってもいいかな?
いっぱい汗かいたから、
早くシャワー浴びたいんだ。」
<はい!夜遅くにすみませんでした。>
「うん。じゃあまた。」