The Last -凶悪-


―――――― 


“ブー ブー”


「・・・はい。氷室です。」


<ミライさん・・私・・・。>


「マユちゃんお疲れ様。」


<今・・大丈夫ですか・・?>


「うん。ちょうどジョギングを終えて、
帰宅してる途中だから。」


<・・・・・・・・。>


「どうしたの?」


<今日・・初めてのお客様がつきました!>


「部長から聞いたよ。
デビューおめでとう。」


<ありがとうございます!!どうしてもミライさんにもちゃんと言いたくて・・。>



「【椎名ルミ】さんだっけ?」


<はい!・・ってなんで知ってるんですか?>


「・・俺も会った事があるからね・・。」


<え・・そうなんですか?
式場見学の時かなにかですか?>


「・・・・・・・・・そうだね。」


<私・・ルミさんと旦那様と、三人四脚ですっごいブライダル作りますね!!>


「・・・彼女は幸運だねぇ・・・。
マユちゃんのデビューにあたるなんて。」


<アハッ!松阪さんにも同じ事言われました。>


「・・・頑張ろうねマユちゃん。

彼女のブライダルが実現したら、
俺も精一杯頑張るよ。」


<ありがとうございます!
・・・・・あのミライさん・・。>


「うん?」


<もし・・・もし・・
もしご迷惑じゃなかったら・・。>


「・・・・・・・・・・・・。」


<また電話してもいいですか?>


「・・最近なかなか職場で会えないからね。

うん、いつでも掛けて。俺も久し振りにマユちゃんと話せて嬉しいよ。」



<・・・(ToT)・・>


「ちょっと・・・・
なんでこのタイミングで泣くの?」


<だって・・・!>


「あ、ごめんマユちゃん。家着いたから今日の所は電話切ってもいいかな?

いっぱい汗かいたから、
早くシャワー浴びたいんだ。」


<はい!夜遅くにすみませんでした。>


「うん。じゃあまた。」


















 




 




 



 


< 75 / 218 >

この作品をシェア

pagetop