夏に溶けて、死んじゃえばよかった。
――それは、真っ白な四角に囚われた私と、別世界のよう。
私自身のことなのに。私の世界じゃないみたい。
真っ白な病室の中で映える、青い空も、窓という四角に囚われた。幻のような。皮肉に青いというか。
空をみれると喜んだのも、自殺防止のために小さい窓だと気がついてから、恨めしい。
……彼がこの病室にいない間だけ。
毎日、来てくれるね。
毎日、一緒に空を眺めるね。
……毎日、部活をやっていた頃と同じように話してくれるね。
――時折、涙しちゃうね。