25年目のI love you~やっぱり一緒に・・・②~
それから、また何日かが過ぎた。私は相変わらず、隆司さんに連絡をすることは出来なかったし、隆司さんから連絡が来ることもなかった。
そんな私の様子を、渋谷さんがそっと伺っているのは、分かっていたけど、あれからはもう何も言って来ることはなく、ただの職場の同僚としての付き合いに戻っていた。
春希ほか、私達の状況を知り、また相談もして来た何人かの友人も、最近はそのことに関しては何も言って来ない。私から何か言わない限りは静観、ということなんだろう。
隆司さんとのコミュニケーションが途絶えると、逆に私のアパートへの休日前来襲が復活した次男だけが、どうなってるんだ、どうするんだとうるさいけど、適当にはぐらかしている。
だけど、私はずっと考えている。どうするべきなのか、どうしたいのか、本当に真剣に考えている。
そして間違いなく、隆司さんもそれを考え続けている。だから、連絡をくれないのだ。今度会う時、それはもう自分の心を決めて、相手に伝える時。私がそう思い定めているように、彼もそう思っているはずだから。
そして、自分の気持ちがようやく決まり始めて来た時、携帯の着信音が鳴り響いた。
『もしもし、久しぶり。』
「正司。」
長男だった。
『早速なんだけど、母さんに会って欲しい人がいるんだ。』
前置きもなく、長男はそんなことを言い出した。
『実は、付き合ってる人がいる。会社の同期の子なんだけど。』
「へぇ、そうなんだ。よかったね。」
『先日、彼女の家にお邪魔して、挨拶して来た。と言っても、堅苦しいもんじゃない。娘さんとお付き合いさせていただいてますって、まぁ顔見せみたいなものだったんだけど。それで、今度は彼女が父さんと母さんに挨拶したいって、言い出して。』
「そう。あんたが彼女連れて来るなんて、初めてだから、緊張しちゃうな。」
長男も、そんなことを言う齢になったかと、ちょっと感慨深い。でも考えてみれば、隆司さんは今の長男の齢には、子供が居たんだもんね。
「で、いつ?」
『今度の日曜。』
「日曜か・・・。」
仕事が休めるか、ふと心配になるが、事が事だから、無理にでも休むしかないだろうな。
「わかった、休み取るよ。」
『ありがとう。それであともう1つ、当日は家で、父さんと一緒に彼女と会って欲しいんだ。』
「えっ?」
その長男の言葉に、私は驚く。
そんな私の様子を、渋谷さんがそっと伺っているのは、分かっていたけど、あれからはもう何も言って来ることはなく、ただの職場の同僚としての付き合いに戻っていた。
春希ほか、私達の状況を知り、また相談もして来た何人かの友人も、最近はそのことに関しては何も言って来ない。私から何か言わない限りは静観、ということなんだろう。
隆司さんとのコミュニケーションが途絶えると、逆に私のアパートへの休日前来襲が復活した次男だけが、どうなってるんだ、どうするんだとうるさいけど、適当にはぐらかしている。
だけど、私はずっと考えている。どうするべきなのか、どうしたいのか、本当に真剣に考えている。
そして間違いなく、隆司さんもそれを考え続けている。だから、連絡をくれないのだ。今度会う時、それはもう自分の心を決めて、相手に伝える時。私がそう思い定めているように、彼もそう思っているはずだから。
そして、自分の気持ちがようやく決まり始めて来た時、携帯の着信音が鳴り響いた。
『もしもし、久しぶり。』
「正司。」
長男だった。
『早速なんだけど、母さんに会って欲しい人がいるんだ。』
前置きもなく、長男はそんなことを言い出した。
『実は、付き合ってる人がいる。会社の同期の子なんだけど。』
「へぇ、そうなんだ。よかったね。」
『先日、彼女の家にお邪魔して、挨拶して来た。と言っても、堅苦しいもんじゃない。娘さんとお付き合いさせていただいてますって、まぁ顔見せみたいなものだったんだけど。それで、今度は彼女が父さんと母さんに挨拶したいって、言い出して。』
「そう。あんたが彼女連れて来るなんて、初めてだから、緊張しちゃうな。」
長男も、そんなことを言う齢になったかと、ちょっと感慨深い。でも考えてみれば、隆司さんは今の長男の齢には、子供が居たんだもんね。
「で、いつ?」
『今度の日曜。』
「日曜か・・・。」
仕事が休めるか、ふと心配になるが、事が事だから、無理にでも休むしかないだろうな。
「わかった、休み取るよ。」
『ありがとう。それであともう1つ、当日は家で、父さんと一緒に彼女と会って欲しいんだ。』
「えっ?」
その長男の言葉に、私は驚く。