25年目のI love you~やっぱり一緒に・・・②~
「母さん、いいのかよ?明日、それを出しちまったら、全ては終わるんだぞ。それで、本当に後悔しないのか?」
そう言って真っすぐに私を見る次男。私はその真っすぐな視線を受け止めきれなくて、視線を逸らす。
「父さんのこと、嫌いになったか?憎めたか?」
その次男の問いに、首を横に振る。
「だったらなんで・・・父さんだって、同じはずだよ。そんなの見てりゃわかるよ。なのに、なんで・・・わかんねぇよ。」
「・・・。」
「今日さ、最後にもう一度、2人を説得しようって、兄貴誘ったら、仕事忙しいからとか言いやがって。親が離婚するかしないかの時に、仕事もへったくれもないだろうって言ったら、俺達が口出しする話じゃないって。あんな冷血人間だとは思わなかったよ。」
憤りを隠せない次男。
「で、兄貴はどっちに付いていくんだって聞いたら、バカだな、親権がどうのこうのなんて、未成年の子供がいれば、問題になるんで、俺達じゃもう関係ない。それにあの2人がどうしようと、どうなろうと、俺達にとっては、たった1人しかいない父親と母親。それには、変わりねぇだろって。」
その長男の言葉に胸をつかれる。
「カッコつけてんじゃねぇよ。子供の頃、パパとママは仲良しじゃなきゃイヤだとか、泣き叫んでたくせに。俺は嫌だ、もうガキじゃねぇけど、やっぱり母さんと父さんには仲良しでいて欲しいんだ。離婚なんかすんなよ、子はかすがいじゃねぇのかよ。今の図体でかくなった俺じゃ、かすがいにもならねぇのかよ!」
次男の心からの叫びだった。私は涙が溢れ出して止まらない。
「ゴメンね、清司。」
私は絞り出すように言った。
「さっき、お父さんのこと、嫌いになったのか、憎めたのかって聞かれたよね。私は首を振った。お父さんのこと、やっぱり愛してる。今は。」
「今は?」
そう言って、次男は私の顔を改めて見つめる。
そう言って真っすぐに私を見る次男。私はその真っすぐな視線を受け止めきれなくて、視線を逸らす。
「父さんのこと、嫌いになったか?憎めたか?」
その次男の問いに、首を横に振る。
「だったらなんで・・・父さんだって、同じはずだよ。そんなの見てりゃわかるよ。なのに、なんで・・・わかんねぇよ。」
「・・・。」
「今日さ、最後にもう一度、2人を説得しようって、兄貴誘ったら、仕事忙しいからとか言いやがって。親が離婚するかしないかの時に、仕事もへったくれもないだろうって言ったら、俺達が口出しする話じゃないって。あんな冷血人間だとは思わなかったよ。」
憤りを隠せない次男。
「で、兄貴はどっちに付いていくんだって聞いたら、バカだな、親権がどうのこうのなんて、未成年の子供がいれば、問題になるんで、俺達じゃもう関係ない。それにあの2人がどうしようと、どうなろうと、俺達にとっては、たった1人しかいない父親と母親。それには、変わりねぇだろって。」
その長男の言葉に胸をつかれる。
「カッコつけてんじゃねぇよ。子供の頃、パパとママは仲良しじゃなきゃイヤだとか、泣き叫んでたくせに。俺は嫌だ、もうガキじゃねぇけど、やっぱり母さんと父さんには仲良しでいて欲しいんだ。離婚なんかすんなよ、子はかすがいじゃねぇのかよ。今の図体でかくなった俺じゃ、かすがいにもならねぇのかよ!」
次男の心からの叫びだった。私は涙が溢れ出して止まらない。
「ゴメンね、清司。」
私は絞り出すように言った。
「さっき、お父さんのこと、嫌いになったのか、憎めたのかって聞かれたよね。私は首を振った。お父さんのこと、やっぱり愛してる。今は。」
「今は?」
そう言って、次男は私の顔を改めて見つめる。