守る理由。
響花「何?彼奴の味方をしたいわけ?」

煌「したい?馬鹿言わないでくださいよ。」



そう言いながら、軽蔑の眼差しを彼らに送り…言う。



煌「したい、じゃなくて…俺は先輩の味方なんです。…あんたらみたいに悪口しか言わない人達より、一度も悪口とかを言ったことのない先輩を信じるのは当然なんじゃないですか。」



…先輩に、一度聞いたことがあった。

何故彼らと話したがらないのか…避けているのか。

その時先輩は…悲しそうにしながらも、普段は無表情な顔を…少しだけ笑顔に変えて、言ったんだ。





“…全部、僕が悪いんだ。”





そんなことを言う先輩が、本当に悪いわけがない。

きっとやっていないと言ったのに…彼らは信じようとしなかった。

それが先輩の中で留金になっていて…俺のことを信じきれないでいた。


< 36 / 96 >

この作品をシェア

pagetop