エリート俺様同期の甘すぎる暴き方~オレ、欲しいものは絶対手に入れる主義だから~
そう言われても日菜子はなんのことだろうかと疑問に思うだけで、思い当たる節がない。
そんな様子の日菜子に落胆した西野だったが、気を取り直したように一歩日菜子に近付いた。
「仕事のお礼に、近いうちに食事に行かない?」
「……え?」
日菜子が驚くのと同時に、隣に座っていた拓海の足がコツンと日菜子の足に当たった。しかしそれを気にしている余裕など日菜子にはなかった。
「だから、僕とふたりで食事に行かないかなって」
鈍い反応を示す日菜子を、西野はもう一度はっきりと誘う。
(お礼に? ふたりで!?)
よくわからない。いや、言葉の意味は理解しているのだが彼の意図することが分からないのだ。
「お礼って……仕事を――あたりまえのことをしただけなので、申し訳ないです」
当たり障りなくそう答えるのが、今の時点ではベストだと判断した。それ以外の答えを思いつかなかったのだ。