エリート俺様同期の甘すぎる暴き方~オレ、欲しいものは絶対手に入れる主義だから~
しばらくして到着したのは駅からそう遠くない外資系のホテルだ。拓海はフロントに荷物を預けると、迷うことなくエレベーターに乗り最上階にあるイタリアンレストランに日菜子を連れてきた。
入口で名前を告げると、すぐにテーブルに案内された。窓際の夜景が綺麗な席で、思わず外の景色に目を奪われた。
「良い席でよかった。急だったけどダメ元で頼んでよかった」
目の前にいる拓海も窓から外を眺めていた。
「ありがとう。すごく素敵」
「お礼は食事が終わってから。口に合うといいんだけど」
フルートグラスに注がれたシャンパンで乾杯する。
「誕生日おめでとう」
まっすぐに見つめてくる拓海の目がこれ以上無いほど優しくて、日菜子は胸を高鳴らせる。
「ありがとう」
何もかもが特別に見えた。どこか落ち着かずにふわふわしている。
今日拓海に会うのはとっくに諦めていたので、どこか夢の中にいるようだ。
ゆっくりとシャンパンを飲むと、シュワシュワとはじける炭酸は浮ついた日菜子を少し現実にひきもどしてくれた。
前菜から始まり、次々と料理が運ばれてくる。
白身魚のコンソメジュレ添えに甘エビのスープ。仔羊のロースト。どれも繊細な盛り付けで目で見ているだけでも楽しめた。味はいわずもがなだ。
「おいしい」
思わずこぼれた言葉に、拓海も満足そうだ。
ゆっくりと会話を楽しみながら食事が進む。一通り食べ終えたところで、店員が向こうからろうそくを立てたケーキを運んできた。
日菜子の目の前に置かれたそれは、きれいにカットされた色とりどりのフルーツの乗ったケーキだ。プレートには【HAPPY BIRTHDAY】とチョコレートソースでデコレートされている。
「おめでとうございます」
給仕係は笑顔で日菜子に祝いのことばを述べると去っていく。
「すごい! かわいい」
思わず感嘆の声を上げた日菜子に、拓海も頬を緩ませる。
「ほら、早く願い事考えて火を消せよ」
急に言われても……と思いふと思いついた。
「どうせなら、南沢くんも一緒に消して」
「は? まあ……いいけど」
「ちゃんと願い事を思い浮かべながら消してね」
「ああ、わかったから」
最初は驚いた様子だった拓海も、仕方がないと言った様子で了承した。
「じゃあ、消すぞ。せーの」
ふたり息を合わせて、勢いよくろうそくの火を消した。
おたがい顔を見合わせてクスクスと笑い合ったあと、コーヒーを持ってきた休止係が、きれいにカットしてそれぞれの前にケーキをサーブしてくれた。
さっそくケーキをいただくと、スポンジと生クリーム、フルーツの酸味が絶妙でとてもおいしく、さっきまでお腹がいっぱいだと思っていたにも関わらず、すっかり食べきってしまった。
入口で名前を告げると、すぐにテーブルに案内された。窓際の夜景が綺麗な席で、思わず外の景色に目を奪われた。
「良い席でよかった。急だったけどダメ元で頼んでよかった」
目の前にいる拓海も窓から外を眺めていた。
「ありがとう。すごく素敵」
「お礼は食事が終わってから。口に合うといいんだけど」
フルートグラスに注がれたシャンパンで乾杯する。
「誕生日おめでとう」
まっすぐに見つめてくる拓海の目がこれ以上無いほど優しくて、日菜子は胸を高鳴らせる。
「ありがとう」
何もかもが特別に見えた。どこか落ち着かずにふわふわしている。
今日拓海に会うのはとっくに諦めていたので、どこか夢の中にいるようだ。
ゆっくりとシャンパンを飲むと、シュワシュワとはじける炭酸は浮ついた日菜子を少し現実にひきもどしてくれた。
前菜から始まり、次々と料理が運ばれてくる。
白身魚のコンソメジュレ添えに甘エビのスープ。仔羊のロースト。どれも繊細な盛り付けで目で見ているだけでも楽しめた。味はいわずもがなだ。
「おいしい」
思わずこぼれた言葉に、拓海も満足そうだ。
ゆっくりと会話を楽しみながら食事が進む。一通り食べ終えたところで、店員が向こうからろうそくを立てたケーキを運んできた。
日菜子の目の前に置かれたそれは、きれいにカットされた色とりどりのフルーツの乗ったケーキだ。プレートには【HAPPY BIRTHDAY】とチョコレートソースでデコレートされている。
「おめでとうございます」
給仕係は笑顔で日菜子に祝いのことばを述べると去っていく。
「すごい! かわいい」
思わず感嘆の声を上げた日菜子に、拓海も頬を緩ませる。
「ほら、早く願い事考えて火を消せよ」
急に言われても……と思いふと思いついた。
「どうせなら、南沢くんも一緒に消して」
「は? まあ……いいけど」
「ちゃんと願い事を思い浮かべながら消してね」
「ああ、わかったから」
最初は驚いた様子だった拓海も、仕方がないと言った様子で了承した。
「じゃあ、消すぞ。せーの」
ふたり息を合わせて、勢いよくろうそくの火を消した。
おたがい顔を見合わせてクスクスと笑い合ったあと、コーヒーを持ってきた休止係が、きれいにカットしてそれぞれの前にケーキをサーブしてくれた。
さっそくケーキをいただくと、スポンジと生クリーム、フルーツの酸味が絶妙でとてもおいしく、さっきまでお腹がいっぱいだと思っていたにも関わらず、すっかり食べきってしまった。