あやかし神社へようお参りです。②



 社へ戻ってくると、妖の子どもたちが社頭に出て遊んでいた。もう裏の社が開く時間らしい。私たちを見つけるなり、子どもたちはわあーっと駆けよっって来る。


 「三門さま! 母さんが家に帰るって!」

 「僕の家も帰るって~」


 にっこりと笑った三門さんは「そっかそっか」と子どもたちの頭を撫でた。


 「ババが社務所でご飯作ってくれてるから、食べてから帰りな」


 はあい、と元気よく返事をした子どもたちが笑い声をあげながら走り出す。昨日はあんなことがあって、子どもたちはひどく怯えていた。だからいつもの笑顔を見せてくれて少しほっとした。


 「麻ちゃん、皆に社務所へ来るように声をかけてきて」

 「はい。分かりました」


 ひとつ頷いてから、神楽殿へ向かう子どもたちを追いかけた。


 社頭、神楽殿、本殿と順番に回って、社に泊まった妖たちに声をかけた。皆少し疲れたような顔をしていたが、無理もないだろう。
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