あやかし神社へようお参りです。②


 背後の扉が勢いよく開いた。白い影がふたつ、勢いよく中へ入ってくる。


 「麻!」


 私の傍へ駆け寄ってきたのはふくりだった。


 「こんなに青くなって、大丈夫かい?」


 私の顔を覗き込むふくりに、何とか頷き返事を返す。みくりが室内をぐるりと見渡し、深く息を吐いた。


 「……また突然いらっしゃったのだな、あのお方は」

 「じゃあ、その場に麻が居合わせたんだね。可愛そうに、苦しかっただろう」


 二匹が何のことを言っているのかいまいち理解できなかったが、まずは息を整えることに専念した。何度か深呼吸を繰り返し、落ち着いた頃にやっと口を開く。


 「ふくり、みくり……あの人ってもしかして」

 「ああ、ユマツヅミさまだ」


 どくん、と胸が波打つ。あの人も妖も超越したような圧倒的な気配を思い出す。それはあの人が、ユマツヅミさまが神である何よりの証拠だったのだ。


 「私、息ができなくて」

 「そうだろうとも。あのお方ほどになると、そこに存在するだけで生き物に何らかの強い影響を与えるのだ」


 みくりがふんと鼻を鳴らした。

 だから息ができなかったのか、と目を見開く。


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