あやかし神社へようお参りです。②


 「おう、おかえり麻ちゃん」

 「おかえり」


 帰宅すると、縁側に腰を下ろしてくつろいでいた健一さんと三門さんが声をかけてくれた。小さく頭を下げて傍によると、三門さんが真ん中を開けてくれたので遠慮気味にそこに腰を下ろす。


 「今日は遅かったね」

 「あ、そうなんです。部活動が始まって」


 健一さんが珍しいものでも見たような顔をして、「部活!」と繰り返す。


 「いやあ、そうか、麻ちゃん高校生だしな。部活って響きが懐かしくて」

 「言い方がオジサンですよ」


 三門さんがからかうように口を挟めば、「オジサン言うな!」と噛みつく。

 そう言えば、健一さんは三門さんにとって“叔父さん”に当てはまるわけだが、三門さんが健一さんを“叔父さん”と呼んでいるのを見たことがなかった。


 「三門さんって、どうして健一さんのこと“叔父さん”って呼ばないんですか?」

 「はは、気になるよね。どうしてかって言うと、健一さんの見栄を守ってあげるためだよ」


 横から「おい三門!」と声が上がる。


< 240 / 334 >

この作品をシェア

pagetop