あやかし神社へようお参りです。②


 何とも言えない表情をつくった詩子は、私の隣に腰を下ろした。ジュースの入ったコップと、カラフルなひなあられが盛られた木のお皿を炬燵の上に並べる。


 「そう、このひなあられ! さっき一粒つまみ食いしたんだけど、びっくりした! めちゃくちゃ美味しい!」

「ほんと?」


 食べて食べて、と勧められ、薄緑色のあられをひとつ摘まんだ。これまで食べてきたひなあられと、それほど変わったところはない。

 ぽいっと口の放り込んでみると、口の中一杯に不思議な味が広がった。色とは正反対に、鶏肉の唐揚げのような味だった。


 「唐揚げの味がする……!」

 「え、すごい! それ何色? 私茶色のを食べたら、ピーナッツクリームの味がしたんだ!」


 そんな風にわいわいと騒ぎながら食べていると、おばあちゃんが微笑ましげに私たちを見ているのに気が付いた。

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