あやかし神社へようお参りです。②
ひな壇に服を挟んだんだ、と振り向けば、きめ細やかな柄が施された鮮やかな布がちらりと見える。少し動けば、その布からとても小さな白い手が見えた。
そう、まるで、お雛さまの手のような。
思考が停止して、私はその場で固まった。耳のすぐ後ろで衣擦れの音がする。間違いなく、お雛さまの手が私の服を掴んでいる。
────結守の巫女、助けて下され。
鈴の音色のような声が耳元で聞こえ、はっと振り返った。振り返ると同時に、頭の奥がずきんと痛む。意識が深い所へと引きずり込まれていくような感覚に、私はその場に蹲った。