あやかし神社へようお参りです。②
表の鳥居が見えてきて、私は目を丸くした。
社へ逃げてきた妖たちが表の鳥居から入っている。普段、妖は裏の鳥居から裏の社へ、ひとは表の鳥居から表の社へ入ると決まっており、お互いに反対の鳥居から反対の社へは入れないことになっている。入れるのは、神職や巫女、神使に招かれて許可されたものだけだ。
訳が分からずに、とりあえずその波に乗って社へ続く階段を駆け上がる。階段の途中には疲れ果てたように座り込む妖がたくさんいた。
社頭には、裏の社が開いている時よりもさらに多くの妖たちで溢れかえっていた。妖狐の兄弟の手を引きながらその間を縫うようにして歩く。たくさんの妖に囲まれた三門さんが本殿の前にいた。
「三門さんっ」
「麻ちゃんおかえり、見ての通り今すぐ手伝ってほしくて、着替えたら社頭に出てきてもらえる? 説明は後で必ずするから」
切羽詰まった様子の三門さんは一息でそう言うと、私の返事を聞く前に他の妖たちにまた囲まれた。