あやかし神社へようお参りです。②


 えええ、と仰け反った詩子。きょろきょろと辺りを見回して篠のことを探しているようだが、見つけられなかったようで顔を戻す。


 「知らなかった。でも、それって私が聞いても良かったの?」

 「あ……どうなんだろ」


 詩子は呆れたように肩を竦めると、笑いながら私の額を人差し指で弾いた。


 「あ、ねえ見て。賀茂くん。さっそく女の子に囲まれてるよ」


 私からちらりと視線を動かした詩子は、ふたつ後のテーブルを示す。振り返って首を伸ばす。

 両隣にも向かいの席にも女の子が座って、完全に囲まれている賀茂くんがいた。
 女の子たちは一生懸命何かを話しかけているようだけれど、一切表情を変えずぴくりとも眉も動かさない賀茂くんは、もくもくと昼食を取っていた。


 「やっぱり嫌い。感じ悪いんだから」


 唇を尖らせた詩子に苦笑いを浮かべる。昨日のことがあって、賀茂くんをすっかり嫌ってしまったらしい。
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