あやかし神社へようお参りです。②
「今朝からずっと眠そうだったね。何かあった?」
席に着いた私に、詩子は唐揚げを頬張りながらそう言う。申し訳なさに苦笑いを浮かべながら昨日の出来事を簡単に話した。
ひな人形の一件があって、私の特別な力を目の当たりにした詩子には、神社の事情を話せるところだけ話した。妖の存在や言霊の力、始めは信じてもらえないだろうと思っていたのだけれど、詩子は「何それかっこいい!」と目を輝かせたのだ。
「そんなことが……大変だったね」
「まだ家に帰ってない妖もいるの。皆不安なんだ」
「私にもできることがあったら言ってね」
ぐっと握りこぶしをつくった詩子に、「頼もしい」と笑った。
「そう言えば、同じ学年に妖がいるの」
声を潜めた私に、詩子は目を丸くしながら「えっ」と声をあげた。
「誰!? だって麻と賀茂くん以外は、みんなほとんど顔見知りだよ?」
「篠って知ってる?」
「葛葉さん!? 小学校一緒だった! 中学からは学区が変わって違ったけど、一度同じクラスになったことあるよ。黒髪が奇麗な子でしょ?」