しあわせ食堂の異世界ご飯4
 ***

「はー、すっかり遅くなっちゃったね」
「アリアがしらす丼を作ったからですよ! あの後ずっと、ご飯を炊いてしらす丼を作っての繰り返しだったじゃないですか」
「あはは、ごめん。でも、しらすの知名度が一気に上がったし、リベルト陛下の事業が上手くいくのはいいことじゃない?」
 それに、しらすのお土産もたくさんもらってしまった。
 本日の功労者だからと、三袋も! しらす丼の売上も渡されそうになったが、さすがにそれは辞退した。
「今日の夜ご飯はしらす丼ですね」
「うん。せっかくだから、しらすを使ったほかの料理も作ってみるね」
「おぉっ、いいですね。楽しみです!」
 アリアとシャルルは市場を後にし、のんびり夕焼けに照らされた通りを歩く。
 遅くなってしまったのでまっすぐしあわせ食堂に帰ってもいいのだが、せっかくの休みだから建設中の学園も見に行くことにした。

 学園の建設現場に行くと、校舎はだいぶできあがってきているようだった。
 木造の二階建てだけれど、基礎の部分にはレンガを使って補強してある。壁周りはできあがって、今は屋根の部分を作っているようだ。
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