しあわせ食堂の異世界ご飯4
 それだけではまだ足りないと思っているようで、リントは眉間に皺を寄せた。どうにかして、何かを考えだそうとしている。
「リントさん、そういうときは深呼吸をしてみるといいですよ」
「…………!」
 そう言ってアリアがリントの顔を覗き込むと、彼の綺麗な青色の瞳が大きく見開かれた。
 しっかりとアリアを捉え、ふたりの視線が合う。
「そうか……」
「リントさ、わわっ!」
 アリアは突然リントに肩をがっしり掴まれて、思わず声をあげる。しかし何かを思いついたらしいリントは、嬉しそうに笑顔を見せた。
「アリアの協力があれば、ここから挽回できるかもしれない!」
「えぇっ?」
 突然のことに目を瞬かせて、アリアはリントを見る。
 もちろん協力することは厭わないけれど、自分にできることは多くはない。エストレーラは貧乏な小国なので、金銭援助も厳しいだろう。
 教師として人材が足りない場合は、誰か専門家を派遣することくらいはできるかもしれないけれど。
(でも、ジェーロの方が優秀な人は多いし)
 しかし、リントの言う協力と、アリアが考えていた協力は、まったく違うものだった。

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