しあわせ食堂の異世界ご飯4
カレーとハンバーグはアリアとカミルのふたりで開店前に仕込みをし、数がなくなったら閉店となる。
この世界にはひき肉がないこともあり、ハンバーグは下準備に時間がかかる。そのため数を用意できず、昼前に品切れになってしまうことが多い。
どちらも大人気で嬉しい悲鳴ではあるのだけれど、もっと提供できるようになったら……とは、アリアも思っている。
(そこは、カミルの上達に期待するのがいいかな?)
カミルの料理の腕は、ぐんぐん上がってきている。
卵焼きはまだ練習中だけれど、ほかのメニューに関しては作れるようになっている。しあわせ食堂の跡取りとして、とても順調だ。
「母さん、先にカレー持ってってくれ。マイクさんと、ジャンさんのテーブルな」
「はいよ」
カミルがよそったカレーをカウンターに置いて、エマに声をかける。呼ばれた彼女はそれを受け取り、マイクたちのテーブルへと持っていった。
しあわせ食堂の店主をしているのは、カミルの母親でもあるエマ。
恰幅がよくおおらかで、丸眼鏡がチャームポイント。面倒見もよく、ジェーロに来たばかりだったアリアとシャルルのことをいろいろと気遣ってくれた。
この世界にはひき肉がないこともあり、ハンバーグは下準備に時間がかかる。そのため数を用意できず、昼前に品切れになってしまうことが多い。
どちらも大人気で嬉しい悲鳴ではあるのだけれど、もっと提供できるようになったら……とは、アリアも思っている。
(そこは、カミルの上達に期待するのがいいかな?)
カミルの料理の腕は、ぐんぐん上がってきている。
卵焼きはまだ練習中だけれど、ほかのメニューに関しては作れるようになっている。しあわせ食堂の跡取りとして、とても順調だ。
「母さん、先にカレー持ってってくれ。マイクさんと、ジャンさんのテーブルな」
「はいよ」
カミルがよそったカレーをカウンターに置いて、エマに声をかける。呼ばれた彼女はそれを受け取り、マイクたちのテーブルへと持っていった。
しあわせ食堂の店主をしているのは、カミルの母親でもあるエマ。
恰幅がよくおおらかで、丸眼鏡がチャームポイント。面倒見もよく、ジェーロに来たばかりだったアリアとシャルルのことをいろいろと気遣ってくれた。