しあわせ食堂の異世界ご飯5
 しかし、アリアのこの質問にはへにょりと眉が下がってしまった。どうやら気にはなっているけれど、別段勉強が好きというわけではないようだ。
「お勉強は大変なので、苦手です。……でも、ちゃんとできたらお父さまがお菓子をお土産に買ってきてくれたりするから嬉しくて」
「ライナスさんらしいね」
 娘にちゃんと勉強を教え、けれどそれだけだとつらくなってしまうからご褒美を用意しているようだ。
(でも、ライナスさんの場合は普通にプレゼントしたいだけっていう気もするけど)
 なんといっても、彼は親ばかなところがある。
「アリア、リズ、学園を見学するぞ」
「リントさん!」
 ついついリズと話してしまっていたら、リントに笑われてしまった。横にはローレンツが立っていて、にこりと微笑んだ。
(ふたりとも、昨日の疲れてた姿が嘘みたい)
 リントとローレンツは昨日の疲れがまったく見えず、今日は体調がよさそうだ。
(一日で回復しちゃうなんて、さすがです……)
 鍛えている男性はこうも違うのかと、アリアはこっそり筋肉のない自分の腕をつまんでみて……鍛えたくなった。
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