執着求愛~一途な御曹司の滴る独占欲~
羞恥心がこみあげてきて私が両手で顔を覆うと、雅文にぽんと頭をなでられた。
そんななにげない仕草だけで愛情がつたわってきて、胸がきゅんと苦しくなる。
「そういうわけでまどかは俺のだから、もうさっきみたいに馴れ馴れしくさわったりするなよ」
雅文は、私が谷村くんに手を握られていたのをまだ根に持っているようだ。
さわやかに微笑みながら、私は自分のものだと宣言をする。
だから雅文、目が笑ってなくてこわいってば。
するどい視線に見据えられた谷村くんの顔は、ひきつっているじゃない。
「ああやっていい男がなりふりかまわず嫉妬するかんじ、ほんといいですよね」
「わかる。見ているだけで心が潤うわ……!」
新たな燃料を投下された大山小山コンビが、頭を寄せ嬉しそうにうなずきあっていた。
この先もきっとこの調子で私たちの恋愛事情をからかわれるんだろうな。
そう思うと少し頭が痛い。
私が雅文の顔色をうかがうと、こちらを見下ろす彼と目が合った。