執着求愛~一途な御曹司の滴る独占欲~
「ほかの人と自分を比べてあせる必要はないと思うよ。青山さんはドリンクを作るのは苦手化もしれないけど、清掃とかレジとかほかの部分で誰よりも丁寧に仕事をしていて、ちゃんとお客様をおもてなしたいと思っているのは私たちにも内藤店長に伝わってる」
私がそう言うと青山さんは「本当ですか?」と顔を上げた。
「いつになっても上手にドリンク作れないし、お店が混むとパニックになって失敗しちゃうし、こんな私が働いていたら迷惑だろうなって、お荷物だって思われてるんじゃないかって不安で……」
「だからバイト辞めたいって言ったの?」
こくんとうなずいた青山さんの顔をのぞきこんで、「そっか。このお店のことが嫌いになって辞めようと思ったわけじゃなくてよかった」と微笑みかける。
「青山さんはちゃんとこのお店に必要なスタッフだよ。苦手なところはちゃんとフォローするから、これからもお店で頑張ってみんなのお手本になってほしい」
「お手本にって、私がですか?」
「どうして驚くの? 青山さんの真面目で几帳面なところは誰にも負けないすばらしい長所だと思うよ」
私が力強く言うと、青山さんは感激したように口もとを手で覆った。