執着求愛~一途な御曹司の滴る独占欲~
「そういうこと、言わないで」
乱れた吐息をもらしながら潤んだ瞳で睨むと、私に覆いかぶさる雅文は眉をひそめ切なげな視線をこちらに向けた。
「……俺にしろよ」
感情を押し殺したような低い声に、私は「え?」と目を瞬かせる。
「浮気をするような最低な男はやめて、俺にしろよ」
吐き捨てるようにそう言うと、雅文は私の腰を掴み力強く抱き寄せた。
「最低な男って……?」
雅文はなんのことを言っているんだろうとたずねようとしたけれど、そのまま深く貫かれ、一瞬息が止まる。
三年前彼と別れてから誰にも触れられていなかった体を強引に押し開かれ、激しい快楽に目がくらむ。
「あ、んん……っ!」
もう言葉を発することもできずに、唇からは甘えるような短い声がもれた。
おそるおそる目を開ければ、自分の白い太ももの間にしなやかに鍛えられた腹筋が見える。
記憶の中の姿よりさらにたくましく魅力的になった彼に、愛おしさと同時に嫉妬が込み上げる。
私と別れてからの三年間。雅文はこの整った顔で、艶のある声で、たくましい体で、一体いくつの恋をしてきたんだろう。