執着求愛~一途な御曹司の滴る独占欲~
有能な彼がカフェ部門のトップに立つことで新しい風が吹き込み、このところ頭打ち気味だったINO’S COFFEEの業績はきっとまた伸びるだろう。
それはとても嬉しいしわくわくする。
だけど。同期で元カレの雅文が上司になるなんて。
「めちゃくちゃ気まずい……」
思わずそうつぶやくと、私の隣から「むかつくな」と低い声が聞こえてきた。
おどろいて顔を上げれば、マーケティング部の田端くんが険しい顔で雅文を見ていた。
いつの間に隣にいたんだろう。そう思いながら首をかしげる。
「むかつくって、なにが?」
「同じ同期なのに、社長の孫ってだけで注目されて抜擢されて出世して。あいつだけあからさまに特別扱いされてて、むかつかねぇ?」