執着求愛~一途な御曹司の滴る独占欲~


「おしゃべりもいいけど、手も動かしてね」

 私がくぎをさすと、「はーい」とうなずき仕事に戻る大山小山コンビ。

 まぁ、あんなにイケメンで若い御曹司が上司になるんだから、浮かれてしまう気持ちもわかるけれど。

 なんて思いながらため息をついて自分の手元を見下ろす。
 すると、左手首にはめている腕時計が目に入った。

 時間はお昼の十二時。

 午後から店舗を回る予定だし、今日は外でお昼を食べよう。
 そう決めて資料やスマホをバッグにしまい立ち上がる。

 営業部のあるフロアから出ると、一番会いたくない人に出くわした。その姿が目に入った途端、条件反射のように顔がひきつる。

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