執着求愛~一途な御曹司の滴る独占欲~
汗ばんだ肌。乱れた呼吸。射貫くような強い視線。
何度も抱き合ったあの夜の記憶がフラッシュバックのようによみがえる。
「職場でそういうことを言うの、やめて」
「なかったことにするつもり?」
私を試すような問いかけに、うつむいて黙り込む。その沈黙を肯定だと受け止めた雅文が大きなため息をついた。
「まぁ、まどかには恋人がいるんだから、仕方ないか」
やっぱり雅文は私に恋人がいると勘違いしているんだ。
『――きっとその元カレは自分の過去の彼女全員に所有欲を持っちゃうタイプだから、自分だけが特別なんて勘違いしちゃだめですよ』
瞬くんに言われた言葉を自分に言い聞かせるように心の中で繰り返した。
大丈夫。特別だなんて思わない。
彼は私を裏切り傷つけた男なんだから。愛されてなんて、いないんだから。