執着求愛~一途な御曹司の滴る独占欲~
首をかしげた私の前に、雅文がひざまずく。
一体なんだろうと驚いていると、紙袋の中から一足のパンプスを取り出した。
その美しいパンプスを見て目を見開く。デザインも履き心地も最高だと評判の高い、憧れのブランドのパンプスだ。
「待って。これ、私のパンプスじゃない」
私が忘れていったの物の、数倍の値段がする高級品。
「俺が乱暴に放り投げたせいで傷ができていたから、新しく買った。忘れていったパンプスでサイズは調べたし、履き心地に問題はないと思うけど」
しれっとそう言う雅文に、慌てて首を横に振る。
「こんなの、受け取れない……!」
「どうして?」
動揺する私を、膝をついた雅文が見上げて首を傾げた。