執着求愛~一途な御曹司の滴る独占欲~


 ひとり葛藤していると、私の心を見透かすように雅文がこちらを見上げる。

「受け取ってくれる?」

 そうたずねられ、しぶしぶうなずいた。
「よかった」

 とたんに笑顔になった彼に、心臓がきゅっとしめつけられる。
 三年前と変わらない、屈託のない笑顔。彼と恋人だった間、この笑顔を見ることがなによりも好きだった。

「履かせてやるから、足を出して」

 私の前にひざまずく彼にそう言われ跳びあがる。

「なに言って……!」

 ここは職場なのに。御曹司の雅文に靴を履かせてもらう場面を万が一誰かに見られたら、超特大の尾ひれがついてとんでもない噂話にされそうだ。

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