執着求愛~一途な御曹司の滴る独占欲~
「最初は俺と別れたまどかがこの会社を辞めるんじゃないかって心配で気になって。でもしばらくしてからは、まどかがどんどん実力をつけていくのを数値でも実感して、俺も負けていられないなってはげまされてた」
「うぬぼれないで。そんな心配されなくても雅文と別れたからって会社をやめたりしないから」
「まぁ、まどかは仕事が大好きだもんな」
私の言葉に小さく笑い、パンプスを履かせながら雅文がこちらを見上げた。
「でも、もっとうぬぼれたこと言ってもいいか?」
「……なに?」
「アメリカに行ってる間、心のどこかでまどかは俺を待ってくれてるんじゃないかって思ってた。だから、先週バーで会ったとき、まどかに恋人がいるって知ってショックだった」
パンプスを履かせ終わった雅文が、ひざまずいたまま真っすぐに私を見つめてそう言った。
その真剣な表情に、心臓がドクンと跳ねる。
「なに言って……」
笑い飛ばそうとした声が、わずかに震えていた。